
最近、日本の漫画で村枝賢一氏の書いている「仮面ライダーをつくった男達」というのが、売れているようだ。仮面ライダーで思いっきり育った、俺にとっても、これは嬉しいことだ。石ノ森先生はもとより、プロデューサーの阿部征ニさん、そして平山亨さんらは現役バリバリのころから、俺のことをとっても可愛がってくれた。特に平山さんは、俺らの作った自主映画を忙しい中、何度も見てくれた。別に会わなくても良い小僧達の相手をしてくれ、次の映画を楽しみに待っていてくれた。俺が大野剣友会に入門し、東映大泉の撮影所でばったり会ったときは、目を丸くして驚いていた。平山さんは、コスチューム姿の俺を見て「こんな苦難の道に引き入れてしまって、親御さんには申し訳ない」と、常々おっしゃってくれ、結婚式の時には、挨拶を引き受けてくれて、二人何時までも仲良くするようにと話してくれたことは忘れられない。
そんな優しい人柄の平山さんは、現役当時からファンをとっても大切にしてくれ、イベントに呼ばれれば、お金も貰わないのに、はせ参じている。今回ファンの一人でもある、村枝氏によって大きく取り上げられ、注目を浴びてとっても嬉しかった。思わず国際電話をかけるとお元気で、あのエンドレスのマシンガントークは健在で電話を切るタイミングがないほどだった。これからも平山さんの功績を自ら語り伝えてほしいと思っている。
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