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2007年2月21日 (水)

高きゃいいってもんじゃない!欧米人と日本人のアクション文化考

Stuntmember1
ハリウッドに来て、アクション監督の機会に恵まれて、100人以上のアメリカ人スタントマンと付き合っている。すると日本にはない、不思議な状況に出会う。ジョージと言う、黒人スタントマンにアクションを付けた時のこと。「そこで殴られて回転して」とリクエストすると「オッケー」と軽く言われ、主役に殴られる。ジョージがクルッっと回転すると其の高さは1・5メーターぐらい。
凄い!確かに凄い高さなのだ。でも、何か違うんだよなー。殴られて吹っ飛んでるのに、なんかサーカスなのだ。殴られるのには、理由があって、やられてるから吹っ飛んでいるのだ。
また、アメリカでアクションをしてよく感じるのは、欧米人は細かい動きに弱く、パワーに強いということだ。彼らは、純粋に空手、米国でいうマーシャル・アーツから入って、スタントマンになる。殺陣、所謂立ち回りという武芸はアメリカには存在しないから、踏み込みも深く、当ててくるので次の動きが遅い。刀にしても、時代劇に使う竹光は存在しない。「折ったら恥じ」なんて時代劇調の意識は微塵もないから、アルミの重い刀で当ててくるから超痛い!我々は、重心を真ん中において、次の動きも考えながら動くから流麗に動く。また、わびさびに通じた間合いと呼吸を整える。アメリカ人スタントマンでも黒澤映画の好きな奴がいて、こいつとは手が合う(呼吸が合う)から不思議なものだ。
もっとも、欧米人の大味西部劇アクションは豪快で、馬力も体格も違うから、我々がやってもなんだか不似合い。「こんなところにも、文化の違いがでるんだなあ~」と思っていまう。アメリカのカーアクションや落っこちと呼ばれるビルからの飛び降りもスケールの違いがでていて凄い。
 今はワイヤーアクションが主流の中、日本の武芸アクションにこだわって、違った面から日本の武芸文化に光を当てようと心に誓っている。アクションにも個性、文化があるんだなあ!!
No pain, no gain !

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コメント

ところ変われば……、ってヤツですね。
アメリカ人から見た日本人の流麗なアクションは、
「シャモの蹴り合いかよ?」って感じだそうです。
これ、調布の後楽園スーパーでチェンジマンショー
を見ていた、アメリカ人一家の感想です。
アクションがヌルかったわけではありません。
中瀬博文さん、伊藤久二康さん、山田一善さんって
錚々たるメンバーが赤・黒・怪人を演じていました。
(ちなみに、白は自分の家内、桃は……私。)

「柔よく剛を制す」って日本的武術観とは大違いで、
ガシッと組み合って、ガンガン殴り合って、ドカーン
と蹴り倒す、パワープレイがアメリカ人好みなので
しょうねェ。ランボーやターミネーターみたいな。
日本人が英仏のサーベルアクションを見ると、「鳥の
突っつき合いかよ?」と思うのと同じかもしれません。
正眼か八双、もしくは上段に構えて、ビシッと相手を
睨み付けて、チョコチョコヒョイヒョイと動かない。
これが日本的チャンバラアクションの基本ですもんね。

投稿: YASU | 2007年2月22日 (木) 04時09分

正眼の構えは東洋の神秘ですね。

投稿: Michi | 2007年2月22日 (木) 09時21分

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