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2007年2月28日 (水)

アクションとプロレス

Inoki
ここにアクセスしてくれる皆さんは、アクション、ヒーロー、映画、アメリカ好きの人が多いと思うので、ちょっと色合いが違う話かもしれないが、何を隠そう俺は70年代からアントニオ猪木さんのファンだった。特に80年代は初代タイガーマスクが出てきて、視聴率は毎週(!)20%以上という、今のK-1以上の熱いブームだった。格闘技という言葉を広めたのは猪木さんだったし、ニュースキャスターの古館伊知郎さんだってプロレス出身だ。K-1の前田日明さん、桜庭和志さんだって立派にプロレスラーだった。
 しかし、今ではK-1、PRIDEが昔のプロレス的ストーリーを綴って人気を獲得し、プロレスはニセモノにされて、細々と生きているようだ。追い討ちをかけるように、専門誌の「週刊ファイト」が休刊。タイミング悪く、民事再生法事件に巻き込まれ「週刊ゴング」も廃刊するという。プロレスというジャンル自体が瀕死の状態になっている。
プロレスとアクションというのはどこかしら共通点があって、肉体を鍛え、技を磨いた者同士が対決し、観客を魅了する。アクションの盛り上げ方なども、プロレスの試合にある起承転結からヒントを得たこともあった。それだけに、そのプロレスが衰退していくのはつらいものがある。
 アメリカでは、WWEという強力プロレス団体が、「内のプロレスはショーだ!」とカミングアウトして逆に人気を高めた。彼らが集めるプロレスラーは、全米レスリングチャンピオンやらカナダの実力者やらで体力、技術ともに世界レベルのアスリート。ショーだからと言って舐められはいけないと、レスラー側も必死の試合っぷりで、命がけのスポーツエンターテイメントを提供している。元々世界のツワモノなのだから、彼らの本気のエンタメファイトは見る者を魅了するのだろう。米国内のトイザラスにはWWEのコーナーも在る程、人気を保っている。
 海外では、一定の評価を受けているプロレス。力道山に始まって、色んな夢を見せてくれた、日本のプロレスに頑張って貰いたいと思うのは俺だけだろうか。

PS.「ゴング」廃刊は誤情報だったようです。すみませんでした。3/2/2007

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コメント

なんとも微妙な話なのですが、先日、"裁判"において
「プロレスは段取りの上に成り立っている」という
判決が出ました(大仁田とセッド・ジニアスの裁判)。
ガチであろうとなかろうと、レスラーの身体能力が
否定されるモノではありませんが、手品のネタばらし
のようで、なんとも興醒めする話……。
日本は現在、相撲を含めて、ボクシング、総合格闘技
に「八百長」「買収」「反則」の疑いをもたれている
状況です。
大晦日の桜庭vs秋山、亀田兄弟の対戦相手の経歴疑惑、
朝青龍の八百長疑惑など、もうグダグダですよ。
バレーボールも6位だった日本の竹下がMVP受賞。
目が点になって、開いた口が塞がりませんわ……。

投稿: YASU | 2007年3月 1日 (木) 03時25分

嘘も誠も飲み込む比類なきジャンルがプロレスでいいんじゃないかなあ。

投稿: Michi | 2007年3月 1日 (木) 09時52分

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