見よ、ライダーキックの本当の威力!
ライダ~あああああ、キック!!
誰でも聞いたことのあるこの掛け声。仮面ライダーが怪人をやっつけるキメ技だけど、現在放映中のライダーは合成で処理している。
しかし、昭和の頃のライダーはミニトランポリン(注1)や、大トラ(注2)を使って跳んだ後、怪人に思いっきり当てていた。かく言う俺も、米版ライダーやビーファイターをやっていた時は、実際に跳んで当てるライダーキック方式も採用した。
子供番組だからと思って、大したことないといったら大間違い。特殊な技術を使わずに、あのキックが当たったら、人間が5メーター以上ぶっとぶ威力がある。
ライダーキックの撮り方は、ライダー役のスーツアクターがミニトランポリンに走り込み、高く飛んで怪人の胸板めがけて、急降下して足を当てるのだ。この当てるというのが特殊なテクニックで、ジャンプした後、重力を下に向けて、足をうまく胸に当て込む。更に、自分の体を真下のマットに落とすようにバランスを取ってマットに落ちるようにする。そのため、怪人役スーツアクターへのキックのパワーが半減する訳だ。
一度、アメリカ人のスタントマンが、「俺ならできる!」と胸を張ってトランポリンに走り込んだら、勢いを乗せたままキックして、当たる側のスタントマンをぶっ飛ばして偉いことになった。考えても見てください。体重60キロの人間が、全速力で走ってトランポリンを使って蹴り込んだら、横Gは半端じゃありません。
やっぱりライダーキックは破壊力抜群なのだ!
P.S.良い子の皆さんは絶対真似しないように!!
注1) 俺らは、いつもミニトラと呼ぶ半径1メーターぐらいの円形トランポリン。あらゆる場面の跳び技シーンに使ってます。二人で運べる機動性がなんといっても強みなのです。
注2) 一般的に知られる四角いおっきなトランポリンのこと。高々と回ったりするシーンの時に使ってました。
No pain, on gain!
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